徒然華

ツイッターのおまけ

「駄作」の中に秘められた名作

世の中には駄作とか言われるアルバムがもちろんたくさんあるわけだが(その中には評価すらされず忘れ去られるものもある)、そんな「駄作」の中にも名作はあると信じ続けて1年くらいの私は自分の好きなバンドの「駄作」を最近よく聴いてみている。今日はその中から2つに絞って紹介しようと思う。

一つ目はGamma RaySigh No Moreである。Sighはため息を指すそうで、直訳するならば「もうため息なんてつかない」といったところだろうか。マッキーの曲に似ているな(小並感)。このアルバムが不評である理由としては、

  • ジャケットがダサい...これに関しては共感できる。なかなかInterestingな感じである。Sigh No More (Gamma Ray album) - Wikipedia←コレ。何を食べたらこれを思いつくのかというセンスである
  • 曲がイマイチ...私はかなりいい曲も多いと思う。2.Rich And Famousなんてかなりの名曲だし、6.One With The Worldはメロディック、10.The Spiritはベストにも収録されている
  • 全体として前作(Heading For Tomorrow)よりもインパクトが小さい...それは否めないところであるが、先入観ゼロで聴いてみると割に良いアルバムだと私は思う(あくまで主観だが)

など、かなり賛否両論あるアルバムだが、私はこれもまた名盤なのでは?と思う。

二つ目はHelloweenChameleonである。タイトルは「カメレオン」であるので特に和訳する必要はなさそう。これはハロウィンの5枚目のアルバムで、このアルバムを最後にマイケル・キスクとインゴ・シュヴィヒテンバーグはバンドを去る(というか解雇される)。こちらも不人気な理由として、

  • 曲がつまらない...後述する音楽性とも少し関わるが、曲が全体としてつまらないそうだ。メロディーが平坦だのたるんでいるだのかなりの言われようだが、別にそんなことはないと私は思う。
  • 音楽性が変わりすぎている...これは共感できる。所謂純粋なメタルファンが求めるHMの音とは相当な乖離がある。しかしながらZ世代かつHRもポップもカントリーもブルースも嫌いではない私からするとこれもなかなか良い音に仕上がっているのではないかと思う。ちなみにこのアルバムの2作前が「守護神伝 -第二章- 」なので相当な変わりようであることがうかがえる(もちろんカイ・ハンセンの脱退が大きく影響している)。いずれにしても後の「Unarmed」のようなカントリーっぽさがある音楽も私は好きなのでキスクが主導権を握ったこのアルバムを聴いても親指を上に立てることは十分可能だ

と言われている。7.Revolution Nowが少しアメリカンロック(低迷期のエアロスミス辺り)っぽいと思ったのは私だけなのだろうか。アルバムは(日本国内において)各種ストリーミングでは聴けないのでフルアルバムのYoutubeリンクを添付しておこう。下からもどうぞ。

とまあここまでざっと紹介してきたがいかがだっただろうか。おすすめの曲、今日のテーマである「駄作と言われた名作」もツイッターのDMで待っているので、(HR/HM、特にメロスピは喜ぶが)何でもおすすめの曲があれば送っていただきたい。

今日の一曲はガンマ・レイ「リッチ・アンド・フェイマス」でどうでしょう。長文失礼。