カバー曲の魅力
最近いろいろな曲のいろいろなカバーを聴いてみるのだが、これが本当に面白い。昨日の記事に引き続きおすすめの曲という形で紹介させていただこうと思う。よく「オリジナルvsカバー」なんて対決があるが、それはさておき、それぞれのいい側面も同時に紹介できたらと思うのでぜひ最後まで読んでいただきたい。
一つ目は、Celine DionのMy Heart Will Go Onである。これは映画「タイタニック」の主題歌として書かれた曲である。みなさんご存じ笛から始まるこの曲は、エアロスミスの「ミス・ア・シング」とならんで90sの映画音楽史を彩る最大のヒット曲である。オリコンで34位、ビルボードホット100で1位を記録し、様々なアレンジが公式にも行われており、総数は19だそうだ(ウィキペディアより)。
今回紹介したいのはドラゴンフォースがカバーしたMy Heart Will Go Onである。こちら、出だしからすでに怪しいのであるが最初数秒の抑え目なパートから一気にキュイーーーーンと来るギターがまたかっこいいのである。本家は4分40秒であるのに対し、こちらは3分24秒とかなり短くなっている。そこそこカットした部分もあるのだろうが、やはりスピードが体感5倍くらいなのでこれはビックリものだ。カバーの方は本家と違ってとにかく速く、明るく、音が多いのでサビを聴かないと何の曲だかわからなくなりそうだ(いい意味で)。ドラゴンフォースの8thアルバム「エクストリーム・パワー・メタル」からどうぞ。
二つ目はHelloweenのDr.Steinである。これは正式なカバーというよりはセルフカバーなのだが全体として大きく違うので取り上げようと思う。本家は3rdアルバム「守護神伝 -第二章- 」に入っており、カバーバージョンは「アンアームド」というベストの方に入っている。もともとこのベストは単なるベストではなく、すべての曲を再録し、メドレーを加えて送り出したものになっている。曲は全体的にカントリー・ポップ調にアレンジされ、プラハ交響楽団をゲスト(?)に演奏されている。件のDr.Stein(も含めてアルバム全体も)はかなり賛否両論あるアレンジで、上のMy Heart Will Go Onと同じくらいに二曲間に差がある。オリジナルバージョン(マイケル・キスクのボーカル)はこちらからどうぞ。
そうそう、やはりこれは名曲だ。キスクのボーカルが曲にマッチしていてかなり良い。続いてアンアームドバージョン(アンディ・デリスのボーカル)をどうぞ。
昨日公開した記事にあった「カメレオン」のように相当ポップさを引き上げている。ちなみに私は初めて聴いたのがこのセルフカバーの方だったのでそこまで抵抗感は感じないが、人によっては相当な駄作と感じるようで、Youtubeの評価は高:低が10526:2187とそこそこ低評価がついている。個人の意見ではあるが、少し歌謡曲らしくなったような...?(伝われ)そんなこんなで再録された方を聴くとどこか懐かしさも感じられるような気がする。Spotifyはじめ各種ストリーミングでも聞けるので是非どうぞ。
いかがだっただろうか。もっと他に紹介したいカバーもあるのだが、時間と電池の関係でそろそろおしまいにしようと思う。他の曲もハロウィン、ドラゴンフォースともに是非とも聴いていただきたい。
今日の一曲はボン・ジョヴィ「ワン・ワイルド・ナイト」でどうでしょう。長文失礼。